
トーマス・グレシャム - Wikipedia: "トーマス・グレシャム(Thomas Gresham, 1519年 - 1579年11月21日)は、イギリスの財政家、貿易商。王室金融代理人として海外に在職中、グレシャムはイギリスの通貨価値が他国の通貨価値に比べて低いために職務遂行が困難になるという事態に直面した。その原因は、通貨の改鋳で品質を落としたことにあると考え、エリザベス1世にイギリスの通貨の品質を元に戻すように提言した。「悪貨は良貨を駆逐する」という現象を身をもって体験したのである。この経済学の原理はグレシャムの観察より相当古くから知られていたことだが、後になってグレシャムの法則として一般に広まった。"グレシャムがまだ生きていたら今の金融危機をどう診断するだろうね。
今まで価値があると思っていた世界中の金融資産が、一夜にしてただの紙切れだった(悪貨だった)と判明したのでみんな大騒ぎだ。今さら物々交換に戻るわけにも行かない。経済は当然回らなくなるので、実体経済の落ち込みは底が見えない。
結局、グレシャムがやったように悪貨を選別し取り除き良貨だけを残すほかにやり方はない。お上が「代替品の悪貨」をばらまく方法もあるが、しょせん悪貨は悪貨。一旦実体経済の規模を実力(良貨)相応の規模にリサイズする必要があるのだ。つまりデフレ。
デフレによるドラスティックな経済改造が始まる。こういう状況になると、社会に柔軟性と適応力がどれだけあるかが勝負。社会構造が既得権まみれで硬直的な欧州や日本はシンドイ。なんでもありのアメリカが一番先にこの混乱から抜け出すのではないか。
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